2009/07/31 (金)

「ミスタースクランブル」高橋秀投手がチームの窮地を救う

高橋秀投手と川崎選手はお立ち台でバンザイ
高橋秀投手と川崎選手はお立ち台でバンザイ
「ミスタースクランブル」高橋秀聡投手がチームの窮地を救った。初回、何と先発大場翔太投手がわずか8球で危険球退場。大慌てのベンチで、秋山監督が緊急登板を命じたのは入団5年目、今季4試合目の右腕だった。

「(登板指令は)ブルペンに向かっている途中に聞いた。頭の中は真っ白でした。立ち上がりは汗も出ないほど緊張して、自分の体じゃないような感覚でした」。3番フェルナンデス選手への初球に暴投と、本人いわく明らかに「テンパって」いた。しかし、そのフェルナンデス選手を三振に仕留めると、落ち着いた。マウンドを降りる5回まで無安打投球。昨年8月4日以来となる今季初白星、通算3勝目は連敗中のチームを救う大きな1勝となった。

「緊張した」というものの、実は過去にもスクランブル登板でチームに貢献している。昨年7月16日。先発予定のガトームソン投手が右内転筋を痛め登板を回避。代役として緊急先発した高橋秀投手は、5回まで3安打無失点、毎回の7奪三振と力投した。自身に白星はつかなかったもののチームの勝利に大きく貢献。右腕は「過去にも(緊急登板は)ありますが、準備ができてない状況なので何度やっても緊張しますよ」と照れ笑いを浮かべた。

2軍での準備が大一番で生きた。今季は2軍生活が長かったが、腐ることなく出番を待った。ケガで別メニュー調整となったエース和田毅投手が2軍に来ると、誰よりも熱心にトレーニング方や調整方を聞いた。「2軍でしっかり腕を振る練習ができた」と高橋秀投手。この日の投球練習はブルペンで大慌てで投げた10球と、マウンドでの投球練習を合わせた約20球だけだった。

それでも「四球はOKと思って、置きにいかず腕だけは振っていこうと思った」と4四球ながら無安打に抑えた。3番手水田章雄投手以降、森福允彦投手、攝津正投手、ファルケンボーグ投手、馬原孝浩投手と鮮やかな継投で勝利へと導いた。ソフトバンクの強さが凝縮された継投でもあった。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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