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1回裏2死、松中選手は右翼線に二塁打を放ち通算300二塁打を達成 |
松中信彦選手が節目の通算300二塁打を放った。1回裏の1打席目。カウント2-1からの4球目。ロッテ成瀬投手のスライダーに体勢を崩された。それでも、巧みにバットをコントロールし、ボールを乗せた。右翼線への二塁打。ベース上で花束を受け取ると、歓声を浴びた。
左ひじ痛、右ひざ痛を抱えている。勝利のため、4日のロッテ戦で左翼強行出場するなど身を削りながらのシーズンだ。試合後は、翌日の移動ゲームを備えながら、1時間以上ケアにあてた。プロ52人目の区切りの一打を放った後も、勝利への一打を求めるため、細心の努力は怠らなかった。
この日、チームは大敗を喫した。「通過点」とはいえ、区切りの安打を放っても、決して松中選手の心が充実感で満たされることはない。「何もない。何の気持ちもない。これが最終目標ではない。もっと磨いて頑張ります」。ホームラン打者らしいコメントを残し、球場を後にした。