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5回を2失点の内容だった高橋秀投手 |
今回も代役をきっちり務めた。中継ぎから急きょ先発に回った高橋秀聡投手が5回6安打2失点とゲームをつくった。
大場翔太投手の中継ぎ降格によって試合2日前に「指令」を受け、「自分のできる範囲のことをやるだけ」と開き直って臨んだ。第1球を楽天リンデン選手に安打され、1死から鉄平選手に先制タイムリー。わずか9球で失点したが大崩れしない。ホークス戦6本塁打の山崎武選手の初球に走った鉄平選手を田上秀則選手が完ぺきな二塁送球でアウト。高橋秀投手も難敵をフライに打ち取った。
6安打のうち左打者(両打ち含む)に5安打されたが、右打者には背中から入ってくる横手投げのスライダーが効いた。テンポもよく無四球と光った。
4月にも開幕ローテーションに入った大場投手が1試合で2軍降格となり、急きょ代役に立てられた。7月30日オリックス戦でもこれまた危険球退場の大場投手の後を受け、5回のロング救援。今回は先発として十分な調整ができず、ほぼぶっつけ本番だった。この日は打線の援護がなく2敗目がついた。チーム事情によって「職場」が変わる立場でも、高橋秀投手は1投手として責任を重く受け止めていた。
高橋秀投手 「思い切って腕を振って投げることを心掛けた。大量失点もなく何とか試合をつくることができたと思うけど、後に続く投手のことを考えると先発として最低限の仕事をこなしたからOKというわけにはいきません。」
ファームから1軍へ強力な推薦がある先発投手に乏しく、次回登板も先発が有力とみられる。チームの窮状で貴重な5年目のサイドスローが存在感を高めている。