2009/08/19 (水)

ホークス、総力戦の末引き分ける

7回裏無死、左越えに同点本塁打を放つ小久保選手
7回裏無死、左越えに同点本塁打を放つ小久保選手
ホークスが逆転優勝へ、総力戦で望みをつないだ。延長12回を戦い抜いてのドロー。デーゲームで日本ハムが負けたため、半歩前進し、ゲーム差を「6,5」に詰めた。7回裏に主将の小久保裕紀選手が同点15号ソロ。勝利の方程式「SBM」も奮闘し、引き分けに持ち込んだ。ただ、終盤はサヨナラ機を逃し続ける勝負弱さも露呈。奇跡の逆襲へ、19日以降、あらためて真価が問われる。

勝利の喜びに浸ることはできなかったが、黒星の絶望感に包まれることもなかった。延長12回、4時間11分のロングゲームを終え、秋山幸二監督は端的に言い表した

秋山監督 「ヒデ(高橋秀)がいい投球をしてくれた。小久保もいい1発だった。リリーフ陣も頑張った。本当にあと1点、点が取れなかった。それだけ。」

ベンチに残った野手は山崎勝己選手1人。14野手を送り込んだ総力戦。攝津正投手、ファルケンボーグ投手、馬原孝浩投手の救援陣「SBM」そろい踏みは今季21度目だが、3投手が全員複数イニングを投げたのは初。必死に勝利を追った試合で、日本ハムとの差を0,5ゲーム差だけ詰めた。

主将小久保選手が価値ある同点弾を放った。7回裏の3打席目。西武涌井投手の肩口から入ってきたスライダーを仕留めた。左翼席へ15号ソロ。「詰まりましたが、よく飛んでくれました」(小久保選手)。8月6本目のアーチで好調を維持し、投手陣の奮投にも応えてみせた。投げては高橋秀聡投手、攝津投手、ファルケンボーグ投手、馬原投手の4投手が合計18奪三振と圧巻の投球。白星で報われることはなかったが、無敗のファルケンボーグ投手はもとより、攝津投手、馬原投手の2投手も後半戦初黒星を喫することはなかった。

ただ、残した課題も大きい。同点の9回裏1死二、三塁。代打小斉祐輔選手がスクイズをまさかの空振り。捕手が外したわけでもないシーンだが、バットにも当たらず、今季8度目のサヨナラ機を逃してしまった。延長12回裏には田上秀則選手の送りバント失敗もあった。延長3イニングはいずれも得点圏に走者を置きながら、あと1本が出なかった。負けなかった安堵(あんど)感よりも、勝てなかった悔しさが、一塁側ベンチを支配していた。

日本ハムとのゲーム差は「6,5」。秋山ホークスにとって、1試合も負けられない状況は変わらない。首位追撃か、CS争いラインへの後退か、今日19日以降、その答えは出る。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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