2009/08/20 (木)

田上選手、攻守で気を吐く

4回裏無死、中越え本塁打を放ち生還する田上選手
4回裏無死、中越え本塁打を放ち生還する田上選手
故障者続出の不安ムードの中、田上秀則選手が17号ソロで気を吐いた。5点を追いかける4回。先頭で打席に入ると、西武先発石井一投手の低めの球をバックスクリーン左へたたき込んだ。「打ったのはストレートです。甘い球が来たら積極的にいこうと思ってました」。中日に入団した2002年から昨年まで通算16本塁打の男が、正捕手に定着した今季、5ヶ月余りで8年間のアーチ数を上回った。パ・リーグでは2005年城島選手(24本)以来となる年間20本塁打も現実味を帯びてきた。

延長12回で痛い引き分けを喫した前夜は誰よりも悔しがった。最終回に先頭の長谷川選手が安打で出塁したが、犠打を失敗しサヨナラのチャンスをつくれなかった。「何でバントもできへんのや」。自分自身に怒りをぶつけた。「明日(19日)打って返すしかないです」。言葉通りこの日は、反撃開始の合図とばかりに1発を放ったが、その後味方打線は西武石井一投手の前に攻略の糸口を見いだせなかった。

守りでも意地を見せた。初回に先頭で出塁した片岡選手にこそ盗塁を許したが、立て続けに二盗を試みた2番栗山選手は鋭い送球で刺した。8回には、片岡選手の左安で二塁から本塁を狙った赤田選手を、体を張ったブロックで阻止し、最後までチームを鼓舞した。痛めている背中はまだ万全ではないが、田上選手が名実ともに「ポスト城島」になってみせる。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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