2009/08/27 (木)

ホークス、打線が奮わず痛恨の1敗

ロッテに2ランの1安打で逃げ切られうつむきながら腕組みをする秋山監督
ロッテに2ランの1安打で逃げ切られうつむきながら腕組みをする秋山監督
ホークスが「歴史的敗北」を喫した。投手陣がロッテ打線に打たれたのは今江選手の8号2ランの1安打だけ。それでも、打線が奮わず、痛恨の1敗を喫した。ホークス史上9,000試合目の節目ゲームだったが、「1安打勝利」を献上するのは初めてのこと。悔しさが募る黒星で、首位日本ハムとのゲーム差は「4」に広がった。

9,000試合を数えたホークスの歴史でも実に珍しい敗北を喫した。スコアボードに映し出されたホークスの安打数は「5」。ロッテは「1」。だが、得点はホークス「1」に対し、ロッテは「2」。「1安打勝利」を献上した2時間19分の戦いを終えると、秋山幸二監督は首をひねりながら、通路へと現れた。

秋山監督「珍しい試合だったな。1発で終わったな。1安打だよな。こんな試合初めてだよ。」

投打の厳しい現実が、屈辱黒星につながった。打線は主砲松中信彦選手の右ひざ痛が治らず、この日で4試合連続得点源を欠いたオーダーを強いられた。ロッテ小林宏投手の前に8回まで12三振。同投手の通算1,000奪三振の引き立て役になるばかりだった。

投手陣も許した安打は1本だが、その内容は後味の悪さを残した。痛恨の敗戦投手となったのは「今季先発未勝利トリオ」の第2弾、神内靖投手。5回0/3を投げての1安打2失点も、悔やまれるのは4回裏。1死から竹原選手を四球で出塁させると、次打者今江選手にカウント1-1からの真ん中直球を左翼席に運ばれた。唯一の失投とも言える1球の直前には、カーブをワンバウンドさせ暴投を記録していた。高山郁夫投手コーチは「あの1本ということになるが、今日は責めることはできない。十分にやってくれた」と神内投手をかばったが、経験の薄さが優勝を争う重要な局面でにじみ出た。

ミスもあった。9回表。先頭打者のオーティズ選手が左前安打で出塁。代走城所龍磨選手が送られた後の場面だ。主将小久保裕紀選手がカウント1-2からの高めボール球を打って二飛に終わった。小久保選手は「最後の打席は今季ワーストや。(城所が)走るのを分かっていて、その通り走って、高めのボール球に手を出してしまった。欲を抑えきれなかった。最悪や」。1死一塁となると今度は城所選手が二盗に失敗。首位日本ハムとのゲーム差は「4」に広がった。

秋山監督は「投打がうまく噛み合えばいいのだが…」と話しながら、移動バスに乗り込んだ。4ゲーム差のままなら、28日からの日本ハム3連戦を1つ落とした時点で、ホークスの自力優勝は消滅する。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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