2009/08/31 (月)

杉内投手、首位日本ハム打線を7回10奪三振2失点

試合後、ガッツポーズして勝利を喜ぶ杉内投手(中央)。右は多村選手、左はオーティズ選手
試合後、ガッツポーズして勝利を喜ぶ杉内投手(中央)。右は多村選手、左はオーティズ選手
エースがチームの窮地を救った。杉内俊哉投手が、首位日本ハム打線を7回10奪三振2失点。今季13勝目は、チームに6戦ぶりとなる白星をもたらす大きな1勝となった。「プレッシャーがかかってくる試合だったけど、逆に開き直って気楽に投げた」。9回に守護神馬原孝浩投手が最後の打者を打ち取ると、満面の笑みをこぼしベンチでハイタッチを繰り返した。

強気なエースでも、重圧はかかっていた。味方が1点を先制した直後の4回裏。先頭の稲葉選手に二塁打を許す。続く高橋選手は四球。5番スレッジには外角直球を左翼線へ二塁打された。2者が生還。先制してから、わずか10球で逆転を許した。「チーム状況が悪い中で先制して、絶対抑えてやろうと力が入ったと思う」と高山郁夫投手コーチはエースを気づかった。

さらに続く小谷野選手にも左前打を許した。無死一、三塁。沸きに沸く札幌ドーム。ちょうど1週間前(23日、ヤフードーム)に自己新の15奪三振、2安打1失点完投でねじ伏せた相手に、杉内投手がまさかの集中砲火を浴びた。しかし、ここからが並のエースとは違った。続く二岡選手、鶴岡選手、金子誠選手を3者連続三振。絶体絶命のピンチをこれ以上ない形で乗り切った。「4回が大きかった。あそこで(2点以上)点をやらんかったから」とエースらしい落ち着いた口調で振り返った。

1週間ぶりの勝利をもたらした左腕を、首脳陣も大絶賛した。秋山幸二監督が「本当にいいピッチングをしてくれた」と言えば、高山コーチは「エースですよ本当に。並のピッチャーじゃない。大黒柱です」。首位相手に3連敗という最悪の事態は避けた。それでもまだ日本ハムとは5.5ゲーム差。「僕も含めて投手陣が頑張らないと」と杉内投手。少なくともエースの頭には「あきらめ」の4文字などない。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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