左ひじ違和感で2軍調整中の和田毅投手が「復帰テスト」に合格した。2日のウエスタン・リーグ、オリックス戦（雁の巣）に先発。6回88球を投げて3安打2失点、7奪三振の快投を見せた。1軍への昇格を決め、復帰戦として有力視されていた9日ロッテ戦（千葉マリン）の先発へ、不安は完全に消えた。

復活への思いを込めた白球は、バットに次々と空を切らせた。初回から6者連続三振。1軍復帰を鮮烈にアピールした。前回8月27日の実戦復帰では130km/h台後半にとどまった直球は最速144km/hをマーク。「この1週間でここまで上がってくるとは想像できなかった」。自分でも驚くほどの復調ぶりだった。

3回2死一塁から迎に2ランを浴びた以外は文句なしの内容だ。5回で降板の予定を1イニング延長したほど。「手応えの感じられる投球。あと1週間でさらに上げられる実感がある」。視察に訪れた高山郁夫投手コーチにも「準備はできました」と伝えた。

報告を受けた秋山幸二監督は「良かったみたいだね。（1軍で）いけるんじゃないかな」と合格点をつけ「久々の明るいニュースじゃないの」と喜んだ。1軍で最後に投げた5月28日巨人戦から3ヶ月余り。逆転Vへ、背番号21が待望の復帰を迎える。