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和田投手は力強いフォームでキャッチボールする |
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和田投手(左)に大きなジェスチャーを見せ話し込む大場投手 |
逆転優勝へ、救世主が帰ってくる。和田毅投手が9日のロッテ戦(千葉マリン)で104日ぶりの1軍マウンドに立つ。左ひじの炎症に苦しんだが復帰戦を快投で飾り、首位日本ハム追撃に弾みをつける。
チームは現在5連勝中で首位とは3.5ゲーム差。「直接対決も4試合残っているし(逆転優勝は)可能だと思う」。『優勝請負人』としての自覚たっぷりに話した。迷惑をかけた分は、取り返す覚悟だ。残り試合を考えると今後シーズン中の先発は多くても4度。「全部勝つ? そのつもりで帰ってきた」と自身4連勝を義務づけた。
高山郁夫投手コーチは「ブランクもあるし本人もまだ不安だと思う。状態を確認しながら、100球ぐらいで考えている」と、明日の登板は球数制限を設ける。それでも和田投手は「(1軍に)上がるからには最後まで、いけるところまでという気持ちはある」と『リミッター解除』を申し出るほど気合十分だ。
5月28日の巨人戦(東京ドーム)を最後に3ヶ月間以上もマウンドをあけた。「過ぎてしまったことはしょうがない。でもある意味自分が一番フレッシュな状態」と、和田投手は言い切った。今季はまだ3勝で、03年の入団以来5度達成している2ケタ勝利はほぼ不可能だが「(残り試合は少ないが)どれだけチームに貢献できるか。CS、日本シリーズもある」。その目には、6年ぶりの日本一しか映っていない。