2009/09/09 (水)

荒金選手、試合を決定づける今季1号3ラン

7回表2死一、二塁、代打3点本塁打を放ちベンチの出迎えに笑顔を見せる荒金選手
7回表2死一、二塁、代打3点本塁打を放ちベンチの出迎えに笑顔を見せる荒金選手
荒金久雄選手が、びっくり弾でトドメを刺した。2点を奪い5-4と逆転に成功した7回。2死一、二塁で代打として今季3度目の打席に入った。ロッテ4番手の内投手が投じた初球を迷わずフルスイング。バックスクリーン左に飛び込む今季1号3ランが、試合を決定づけた。

荒金選手「(打席に入る直前に投手が)右に代わったので(自分も)交代かなと思った。でも行かせてくれたので絶対打ってやろうと思った」。首脳陣の気持ちに、これ以上ない形で応えてみせた。

苦しんだだけに、格別の1発だ。今季は4月3日の開幕戦こそ1軍で迎えたが、3日間で2軍降格。1日に再び1軍登録されるまで、5ヶ月間も2軍でチャンスを待った。寡黙な31歳。若手に交じり、文句1つ言わずひたすらバットだけを振った。「(この1発は)重みが違いますよ」。今年1月の結婚後初のアーチでもある。真っ黒に日焼けした顔で、今季初めて心の底から笑顔を見せた。

秋山幸二監督も「びっくりしたよ」と、笑顔で何よりも荒金選手の1発を喜んだ。9年目で通算5本目のアーチ。そのうち3本が代打本塁打という勝負強さだ。「白か黒かやから」と臆(おく)することなく初球からフルスイングする度胸が武器だ。「1位を狙うのがチームの方針。みんなに乗り遅れないようにしたい」。逆転Vへ向けての終盤戦、チームにとっても貴重なヒーローが現れた。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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