小久保裕紀選手が執念で田中投手から2点をもぎ取った。まずは初回2死二塁のチャンス。フルカウントから7球目のフォークに上体を沈めて食らいついた。痛烈な打球は左翼線を突破。楽天田中投手から昨年の9月11日以来1年ぶり、そして35イニングぶりの得点を挙げた。「しばらく点を取れてない相手だし、初回のチャンスを何とかモノにしようという気持ちだった」。二塁に達して本多雄一選手の生還を見届け、ほおを緩めた。
主将が真骨頂を見せたのは1-1の6回だ。2死三塁でセカンドへの打球はボテボテだったが、歯を食いしばって激走。ヘッドスライディングで滑り込み、間一髪でセーフと追加点を勝ち取った。左手親指を痛め、試合後は患部を固定して引き揚げたが、チーム唯一の全試合出場を続ける37歳は「じん帯が伸びたか損傷したぐらい。明日も出ますよ」と話した。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
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