6回途中まで無失点と好投する大場投手

大場翔太投手が汚名返上の好投だ。今季11度目の先発で5回2/3を2安打無失点。502日ぶりの先発勝利はならなかったが、12日の楽天戦で試合前練習に遅刻した失態を取り戻そうと必死の投球を見せた。

白星をつかみそこねた試合後、大場投手はうつむいて自分を責めた。「もっと長い回を投げないと。中継ぎに迷惑をかけてしまった」。6回に2四球を与え、91球での降板。しわ寄せがいった救援陣に“謝罪”した。

みそぎのマウンドだった。デーゲームだった12日の楽天戦（ヤフードーム）で、午前中にあった試合前練習の開始に45分も遅刻した。球場に到着するまで関係者への連絡もなかったという。球団からの罰金は免れたものの、当日の練習中に外野で秋山幸二監督や高山郁夫投手コーチから説教を受ける場面が見られた。

「何とかチームの期待に応えたいと思った」。3、5回を除いて毎回、得点圏に走者を置いたが、キレのある変化球を武器に要所を締めてゼロを並べた。昨年5月3日オリックス戦以来の先発勝利こそ目前で逃したが、23日ロッテ戦での和田毅投手の代役に名乗りを上げた。痛すぎる1敗の中で、背番号17の復権は確かな光明となった。