助っ人右腕ホールトン投手が「鬼門」の西武ドームで、今季初白星を挙げた。「(球場の)相性がよくないとか、何も考えず自分の投球をしようと思った」と、8回まで西武打線に対し5安打1失点。今季ここまで3戦2敗、前回の登板(8月8日)では自己ワーストの7失点KOを食らった同球場で、チームの連敗を3で止め自身11勝目を手にした。
逆転の発想で勝利をつかんだ。味方が併殺で満塁の好機をつぶした直後の3回裏。先頭の8番後藤選手に左翼へ先制ソロを浴びた。チームは3連敗中。先制点を献上し、嫌なムードが漂うのは当然。しかし、助っ人は違った。「本塁打は特に気にしなかった。この球場では特に出やすいしね」。相性の悪かった西武ドームで、今季7被弾目。「慣れ」を生かし、1発にもまったく動じることなく切り替え、その後は8回まで散発3安打に封じた。
右のエースとしての安定感も存分に見せつけた。この日は「先頭を出さないことを考えた」と常にストライク先行を意識。対戦した28打者のうち20人から初球ストライクを取った。決して甘くはない球で、カウントを有利に組み立て、四死球は0。秋山幸二監督は「試合をつくってくれた」と笑顔で快投をたたえた。
ホールトン投手は「優勝もあきらめていないし、最後まで優勝を狙っていく」と力強く宣言。前回12日の楽天戦(ヤフードーム)では、初回に山崎武選手に2ランを浴びチームは4連敗を喫した。「情けない」と珍しく悔しさをあらわにしていた右腕が、今度は連敗を止める大きな1勝を挙げた。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
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