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8回から登板し無失点に抑えた摂津投手(右)は、ウイニングボールを大隣投手に手渡し頭をポンと祝福する |
「新守護神」摂津正投手が2イニングをピシャリと抑え、完封リレーを完成させた。4点リードの8回表。この日一番の大歓声を受けマウンドへ。「(先発大隣投手が)いい形でつなげてくれたので、しっかり投げなきゃと思った」とルーキー右腕は今季66試合目の登板でも、まったく危なげない投球を見せた。
8回先頭の西岡から外角低めの直球で三振を奪うなど無失点に抑えると、9回のマウンドにも登った。「(登板前から)2イニング行くぞと言われていた」と摂津投手。66試合中2イニングを投げきったのは、この日を含め7試合目。ただこれまでは同点で延長に突入するなどの展開に限られており、最初から2イニングを任せられたのは初めてだった。「点差からいくと、今日はとっとかなきゃいけない試合」と秋山幸二監督。首脳陣の厚い信頼にルーキーは、平然と応えてみせた。
ウイニングボールを先発の大隣投手に渡したルーキーは「大事な時期なので(多少の無理は)大丈夫です」と、頼もしい言葉を残し球場を後にした。