川崎宗則選手が球団史上最高の「おくりびと」になる。今季はリーグトップの42犠打を決め、通算159犠打の球団記録(河埜敬幸選手)まであと3に迫った。「そんなに決めてたっけ?」。本人も気付かないほどの目立たない記録だが、自らを犠牲にしてチームに貢献している証拠だ。
既に球団のシーズン記録(33犠打=42年 猪子利男選手)を67年ぶりに更新している。23日のロッテ戦でも、ともに得点につながる2犠打を決めた。打撃面は打率2割6分と低迷しているが、リーグ2位の43盗塁を決めるなど、必死でカバーしている。
秋山野球の申し子といえる存在だ。今季は「1点にこだわる野球」を徹底して、初回からでもバントを多用してきた。チームの犠打数は128に達し、こちらも06年にマークした球団記録131の更新が間近に迫っている。
24日はオフでリフレッシュに努めた。25日からは天王山となる日本ハム3連戦。確実に1点を取りに行く場面は必ず出てくるはずだ。「サインが出たらやるだけです」。ホークスの元気印は、自己犠牲の精神でチームを逆転Vへと導く。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
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