小久保裕紀選手も大隣憲司投手の勝利をアシストした。3-1の8回2死二塁、2番手坂元投手から中越えのタイムリー二塁打でリードを再び3点に広げた。8月5日ロッテ戦では、ふがいない投球を繰り返す大隣投手をマウンド上でしかりつけた。「期待しているからや」と愛のムチだった。安心投球のこの日は9回に「男になってこい」と笑顔でひと声かけた。最終的に完投勝利を逃し、「なりきれんかったなあ」と残念そうだったが、試合後は本人にこう話した。

小久保選手「お前が次に投げる時に（逆転Vの）可能性があるようにしておくよ」。

今度は打線が応える番だ。首位と3.5ゲーム差で明日29日からは敵地で楽天4連戦。「首の皮一枚残った。杜（もり）の都、仙台で頑張りますよ。下を向いてやるわけじゃない。あくまでも上を向いてやる。狙うは1番上」。延長2試合の後につかんだ白星をむだにはできない。