軽快な動きで調整する明石選手

秋山ホークスに楽天攻略への秘策「1番明石プラン」が浮上した。10日、全体練習を見守った秋山幸二監督は「オーティズや小久保にも期待しているし、タム（多村）にもね。でも、彼らだけじゃなく、若い選手にも期待しているよ」。右ひざ、左ひじ手術のため主砲松中信彦選手を欠くことが決定。新オーダーを組まなければいけないが、若手選手の積極起用を示唆した。

森脇浩司ヘッドコーチは「本多の1番、松田の1番、明石の1番と選択肢はいくつかある。大事なのは、チームが一体となって戦うこと」と話し、6年目の若武者明石健志選手に、大舞台で切り込み隊長を託す可能性があることを明言した。

データが1番明石選手を後押しする。16日のCS第1ステージ初戦の楽天先発は岩隈投手が濃厚だ。岩隈投手に対し、明石選手は今季5打数5安打。俊足好打で岩隈投手に重圧をかけるには最適の1人だ。秋山監督も「打線のつながりをよくしたい」と話しており、大抜てきの可能性は十分ある。もちろん、明石選手も「起用されたところで、頑張りマックス！」と気合十分。松中選手を欠くことでDHには守備に不安のあるオーティズが入ることも濃厚。左翼、右翼には守備力のある多村選手と明石選手を配置できる利点もある。秋山ホークスの岩隈攻略は、明石選手がキーポイントになりそうだ。