2009/10/17 (土)

杉内投手、今季最短3回途中まさかの7失点で降板

3回裏2死、5安打7失点で降板した杉内投手はベンチでガックリと肩を落とす
3回裏2死、5安打7失点で降板した杉内投手はベンチでガックリと肩を落とす
大黒柱が大きな音を立てて倒れた。ホークス杉内俊哉投手が今季最短3回途中、まさかの7失点で戦場を去った。今季最多の3被弾。大事な初戦を託された男の乱調に多くのファンも目を疑った。「チームに申し訳ないとしか言えません」。球団広報を通じてコメントを出すのがやっと。試合後は両耳をイヤホンでふさぎ、報道陣の質問に無言を貫いた。

信じ難い光景だった。1回、高須選手に先頭打者本塁打。「初回に1失点ならその後は7回まで無失点でいける」。杉内投手が公言する自らの「方程式」なら勝利へのレールを進むはずだった。しかし2死からセギノール選手に2ラン。3回は鉄平選手に適時打、セギノール選手に犠飛、中島選手には2ラン。すべて高めの直球を完ぺきに振り切られた。力みで球が浮き、チェンジアップもイメージどおりに抜けない。制球力を失ったまま降板した。

杉内投手が常々、自分に言い聞かす言葉たちがどれも当てはまらなかった。「マウンドに上がると開き直るのが大事。1点取られるのが嫌と思っていると2、3点目やられる。目先だけを考えない。1試合に3回はピンチが来ると思っている」。WBCで世界舞台を経験し、ホークスで現役最多タイの79勝。今季も勝率と奪三振でリーグ「2冠」を果たした百戦錬磨の左腕が、この正念場でリズムを失った。

第3戦でリリーフする可能性は低くなり、次回登板は第2Sになる。レギュラーシーズンで投手陣を引っ張り続けた杉内投手は仲間にすべてを託すことになった。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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