2010/04/14 (水)

松中選手、マルチ安打&激走で連敗ストップに貢献

2回表無死二塁、二走松中選手は多村選手の右飛でタッチアップ、三塁にすべり込む
2回表無死二塁、二走松中選手は多村選手の右飛でタッチアップ、三塁にすべり込む
4試合ぶりにスタメン復帰した松中信彦選手が、マルチ安打&激走で連敗ストップに貢献した。オリックス戦に5番DHで先発出場。第1打席で二塁打を放ち同点のホームを踏むと、第2打席では勝ち越し適時打を放った。バットだけでなく、果敢なタッチアップや盗塁も成功させるなど大暴れ。右ひざの不安も一掃した主砲が、完全復活をアピールした。

うっぷんを晴らした。4試合ぶりに立ったスタメンでの第1打席。松中選手がオリックス岸田投手の内角球を、待ってましたと言わんばかりにはじき返した。鋭い打球は右翼手の右へ。迷わず一塁を蹴った主砲は、巨体を揺らし二塁ベースへ猛然とスライディング。「出るからには責任があるんで。チームに迷惑はかけられない」。本塁打以外では今季初となる長打を足と気持ちで稼いだ。

これだけでは終わらない。続く6番多村仁志選手は右翼へ浅めの飛球。右翼手がキャッチすると、何と三塁へタッチアップを敢行。意表をつく走塁で、また三塁へ滑り込んだ。さらに8番松田宣浩選手が右犠飛を放つと、今度は本塁へスライディング。1イニング3度目の滑り込みで同点のホームを踏んだ主砲のユニフォームは、上から下まで土で汚れた。「明日(のひざの状態)が怖いよ」。野球少年のように全身を泥だらけにして、試合に出られる喜びを表現した。

6日のロッテ戦で今季2号を放った。しかし9日からの日本ハム3連戦は、すべてベンチスタート。代役のDH李ボム浩選手は、3試合で本塁打を含む4安打と活躍した。オリックス3連戦のDHについても、秋山幸二監督は「(松中の)ひざの状態次第」と話していた。

それでも真摯(しんし)に現実を受けとめ、スタメン奪取を目指した。前日12日は、大阪への移動前に休日返上で本拠地でトレーニング。「(ひざは)関係ない。(李ボム浩は)打ってるし、実力の世界だから仕方ない。出られるように準備するだけ」。移動後は大阪市内のすし店に赴いた。無安打の時に使われる「タコ」だけは避けて試合に備えていた。

同点で迎えた3回の第2打席では、1死一、二塁の場面で右前に勝ち越し適時打。さらには首脳陣の不安を一掃するように、7回には二盗も成功させた。秋山監督は「よく走ったね。(2回の)あの走塁がきいた」と、主砲の活躍を手放しで喜んだ。4月3日の楽天戦以来のマルチ安打と激走でチームの連敗ストップに大きく貢献。主砲の完全復活は、すぐそこだ。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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