2010/04/17 (土)

杉内投手、リーグ単独トップの4勝目を挙げる

8回1失点と好投した杉内投手
8回1失点と好投した杉内投手
杉内俊哉投手がリーグ単独トップの4勝目を挙げた。今季最多137球を投げて8回5安打1失点。「(調子は)全然良くなかったけど『今日やれることを出し切ろう』と思った。勝ててよかった」。完封勝利の先週に続くお立ち台で、顔いっぱいに笑みが広がった。

立ち上がりは別人だった。制球も球威も本来の調子とは遠く、いきなり初回に無死一、三塁のピンチを招くと、高須選手の二ゴロの間に1点を失った。4回までの51球中、空振りを奪ったのはわずか2球。2年連続奪三振王が影を潜めた。

不調でも崩れないのがエースだ。「体も温まってきたし、ガンガン攻めようと思った」。中盤から思考回路を切り替えた。制球を気にせず腕を振り切ることを優先。5~8回で空振り三振を7個奪うなど本来のキレを取り戻した。7回終了時に122球に達したが、高山郁夫投手コーチに「まだいけます」と直訴。大黒柱の自覚だった。

試合前のロッカーでは山崎勝己選手に「打撃は期待してないから」と声をかけたという。“気配り”が効いたのか、女房役の打棒は大爆発。「まったくの期待はずれだった」。試合後、いたずらっぽく笑って喜んだ。

「5月男」が早くも全開だ。血行障害に悩まされてきた寒がりの左腕は、5月に過去3度の月間MVPを獲得するなど春先から一気に調子を上げる。「もう4勝もできるとは。いつも4月は悪いのにね。4月(の登板)はあと2回か。あと2勝しとこうかな」。冗談めかして笑ったが、今の安定感なら可能性は十分。絶好のスタートを切ったエースの勢いは、とどまることを知らない。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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