2010/04/22 (木)

秋山ホークス、雨にも負けず北九州で大きな1勝

4回表無死、高山選手の打球に飛び込んだ本多選手の状態を確認し、ベンチに戻る秋山監督
4回表無死、高山選手の打球に飛び込んだ本多選手の状態を確認し、ベンチに戻る秋山監督
6回1イニングを無失点に抑えた2番手の攝津投手
6回1イニングを無失点に抑えた2番手の攝津投手
8回から2イニングを締め、森本選手(右)とハイタッチする馬原投手
8回から2イニングを締め、森本選手(右)とハイタッチする馬原投手
秋山ホークスが泥だらけで白星をつかんだ。秋山幸二監督は雨天コールドもにらんで、6回から強気に必勝リレー「SBM」を投入。41分間もの長い中断があったため、3番手ファルケンボーグ投手を1イニングで諦めた。守護神馬原孝浩投手が想定外の2イニングを背負うことになったが、味方の援護も受け今季初の2イニングを無失点で切り抜けた。馬原投手は西武豊田投手(現巨人)と並んでリーグ歴代3位タイとなる通算135セーブを記録した。

ジャンパーの両肩に雨粒を浴びながら、秋山監督が白い歯を見せた。「今日は大きいよ」。気まぐれな北九州の天気に振り回されても、白星だけは手放さなかった。水曜日の勝利は今季初。ローテの谷間でようやく光明が見えた。

勝利の女神を振り向かせるため、積極的に動いた。早くも勝負をかけたのは6回だ。5回1失点と好投した高橋秀聡投手に代えてリリーフエース攝津正投手をマウンドへ送り込んだ。6回無死での投入は過去最速。降雨コールドゲームもにらみ、思い切った一手を打った。7回裏に雨脚が強くなり試合は中断。予想通りの展開かと思われたが、簡単にはいかなかった。空は小雨に変わり、41分間の中断後に再開。継投策に誤算が出た。

秋山監督「馬原が2回を頑張ってくれた。本当はファルケンボーグが2回の予定だったんだけど、中断したからね。」

帳尻を合わせてくれたのは馬原投手だった。当初は9回1イニングの予定だったが、7回に登板したファルケンボーグ投手が中断時間をはさんだため、8回に出番が回ってきた。黄色の砂が大量に撒かれた内野グラウンドの中央。異様な光景の広がるマウンドで、百戦錬磨の守護神はまゆ1つ動かさず仁王立ちした。歯を食いしばって最速151km/hの直球を投げ込み、まずは8回を無安打無失点。6点リードとなった9回もマウンドを譲らなかった。2イニングにゼロを並べ、捕手山崎勝己選手と右手で勢いよくハイタッチを交わした。

馬原投手「(天気や中断は)関係ありません。大丈夫でした。それ(抑えること)が僕の仕事ですから。」

想定外の試合を締め、通算135セーブ目を挙げた。西武豊田投手(現巨人)に並ぶリーグ歴代3位タイの数字。「記録に興味はない」と公言し、自宅にも過去のトロフィーや記念品も飾ることはないが、その軌跡は着実に球史へと刻まれている。

秋山監督は「何があるか分からない中で、みんな集中して頑張ってくれた」とナインをねぎらった。オーティズ選手の欠場で3番に指名した松田宣浩選手は先制2ラン本塁打含む3打点、今季初先発に起用した高橋秀投手が5回1失点で初勝利と、タクトがさえた試合でもあった。雨にも負けず、アクシデントにもめげない。チーム一丸の大きな白星だった。
関連リンク > 、、、、、、
関連リンク > 試合日程・結果
関連リンク > 順位表
関連リンク > メディア出演情報
関連リンク > チケット情報を見る

(提供:日刊スポーツ新聞西日本

一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. 秋山ホークス、雨にも負けず北九州で大きな1勝