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1回表1死三塁、オーティズ選手は左翼フェンス直撃となる先制の適時二塁打を放つ |
オーティズ選手が「復帰戦」を、自らのバットで飾ってみせた。勝負所は初打席で巡ってきた。1回表1死三塁。ロッテ大嶺投手の高めに浮いたチェンジアップをとらえた。先制の左越え適時二塁打だ。「コンパクトに振った割には、よく飛んでくれた。先制点が取れてよかった」。24打点はリーグトップ。持ち味の勝負強さを、いきなり発揮した。
試合に3戦ぶり帰ってきた。20日の西武戦の守備中に左手首を痛めた。21、22日の同カードを休んだ。この日の練習では2日ぶりに打撃練習を行った。だが、気持ちは、常に戦いの輪に加わっていた。欠場となった2試合も首脳陣には出場を志願。秋山幸二監督が「こっちが止めてあげないとね」と今後の戦いを見据え、大事を取っての温存と諭すほどだった。小雨がぱらついた試合開始直前、誰よりも早くグラウンドに現れたのもオーティズ選手。臨戦態勢は整っていた。
7回表、この日2個目の四球を選んで出塁し、お役御免。強烈な存在感が、相手バッテリーの警戒心も生む。やはり、ホークスの上位進出に、オー様は欠かせない。