2010/04/24 (土)

小久保選手、大嶺投手攻略へ価値ある1発

頼れる主将が、天敵撃ちだ。小久保裕紀選手が、チームがロッテ大嶺投手攻略へ、価値ある1発を放った。1点リードの3回表に2試合連続となる4号ソロを見舞った。キャプテン小久保選手を中心にした打線は、大嶺投手に10安打を浴びせ、対戦7試合目で初めて土をつけた。

プロ17年目のスラッガーが、若武者にいつまでもいい顔をさせておくわけがなかった。小久保選手が大嶺投手に手痛い一撃だ。3回表。無死一塁からオーティズ選手が併殺打。チャンスはついえたかに見えた。が、背番号9は虎視眈々(こしたんたん)と狙っていた。カウント2-2からの5球目。餌食としたのは、待っていた高め直球だ。左中間スタンドへ、4号ソロ。2戦連続アーチで、ベースを駆け抜けた。

小久保選手「(杉内)俊哉だったから落とせない試合。大嶺にやられとったからな。いつまでもやられとったら、あかんやろ。」

主将として、チームを代表するコメント。昨年から4連敗を喫し、ここまで6試合あった対戦で一度も土をつけていなかった。特に、今季初顔合わせとなった前回対戦(4月7日)でも、秋山幸二監督が「3段モーションでは」と審判団に注文をつけながら完封負けした因縁の右腕だ。さらに、この日大嶺投手はスライド登板。独壇場を許すわけにはいかなかった。

今季4本塁打のうち、3本がソロアーチ。主将として、走者を置いた場面ではチーム打撃に徹することを厭わない姿勢の象徴でもある。6回表には無死一塁から、右前安打。広く開いていた一、二塁間を抜いた。4番の一打に呼応し、後続も多村仁志選手、李ボム浩選手、松田宣浩選手と4連打でこの回3得点。まさに、大嶺投手攻略の立役者だった。

徹底した体調管理と責任感がチーム最年長の体を支えている。今季、夏場以降の戦いまで見据え、今でも週4日筋力トレーニングを組み込んでいる。昨年にはなかったハードメニューを課すのは「今のうちにやっておかないと(後半戦に)つながらない」。妥協を許さない姿勢は一貫している。この日の試合後の開口一番は「納得できんわ」だった。最終5打席目に遊ゴロに終わったのが、気にくわなかった。そして、こうも言った。「(大嶺に)やり返すのは、1個じゃ、あかんな」。小久保選手が話すように、首位ロッテを支える若手右腕をたたき続ければ、上位進出への道が大きく開けてくる。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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