2010/04/24 (土)

杉内投手、ハーラー単独トップの5勝目

5勝目を挙げファンの声援に応える杉内投手
5勝目を挙げファンの声援に応える杉内投手
5勝目をマークした杉内投手
5勝目をマークした杉内投手
これがエースだ!杉内俊哉投手がロッテ戦(千葉)で7回2/3を投げ、13三振、3失点でハーラー単独トップの5勝目を挙げた。今季4度目の2ケタ奪三振で、通算では歴代9位タイとなる39回目。奪三振62は日本ハム・ダルビッシュ投手を抜きリーグトップで、勝率(8割3分3厘)とあわせリーグ3冠となった。チームは貯金を2に戻し、首位ロッテ追撃態勢を整えた。

杉内投手が、首位ロッテから面白いように三振を奪った。初回1死一、二塁から、エースの奪三振ショーが幕を開ける。4番金泰均選手を簡単に2球で追い込むと、3球目は外角へのチェンジアップで空振り三振。続く5番大松選手からは、外角低めいっぱいの140km/h直球で見逃し三振を奪った。「立ち上がりが悪いのは、いつも通り」。エースは2者連続三振よりも、2者を塁に出した事を反省した。

反省は、すぐに生かす。2回から7回までは先頭打者の出塁を許すことなく、毎回の13奪三振。うち半数以上の7個を、伝家の宝刀チェンジアップで奪った。「狙っているわけじゃないですけど、真っすぐが思った通りにコントロールできたんで」。直球と全く同じ腕の振りで投じる魔球で、好調な打線を牛耳った。4度目の2ケタ三振で、2ケタKの通算回数を39回とし、歴代9位タイとした。奪三振62はダルビッシュ投手を抜きリーグトップ。勝ち星、勝率も同トップに立った。

気持ちで乗り切った。この日の千葉市内の最低気温は7度。同じく8度と冷え込んだ2日の楽天戦(Kスタ宮城)では、6回5失点で今季初黒星を喫した。指先の血行障害に悩まされてきた左腕にとって、気温が低い屋外は厳しい条件。昨季までの5年間、屋外でのデーゲームの勝率は8割7分5厘なのに対し、屋外でのナイターの勝率は7割2分7厘。「まあ、こういう日は技術じゃなく気持ち。自分が有利だと思って投げた」。究極のプラス思考で、自身を奮い立たせた。

前向きな気持ちは、周到な準備から生まれる。前日22日はチームよりひと足先に千葉入り。今季はカード初戦を任され、単身での移動が増えた。以前なら本を携えて飛行機に乗っていたが、最近はほとんど読まなくなったという。「肩がこるんですよね」。万全の状態でマウンドに立つため、日常から細心の注意を払っている。

8回に元同僚の井口選手に3ランを浴び、降板した。「井口さんに打たれのは反省。次に生かしたい」。それでも秋山幸二監督は「杉内が集中力があったね」と、手放しで喜んだ。エースの好投で貯金を2に戻したチームが、首位追撃を開始する。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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