2010/04/26 (月)

川崎選手、今季6度目の猛打賞

7回表2死一塁、川崎選手は中前にこの日3安打目を放つ
7回表2死一塁、川崎選手は中前にこの日3安打目を放つ
ムネリンが力強く再出発した。川崎宗則選手がロッテ戦(千葉マリン)で今季6度目の猛打賞をマークした。前日24日に連続試合安打が21でストップしたばかりだが、ショックを引きずるどころか3安打の猛反発。打率を3割7分1厘とし、ロッテ井口選手を抜きリーグ2位に浮上した。首位ロッテへの同一カード3連勝は逃したが、この男がいる限り追撃の勢いは止まらない。

ムネリンの勢いは、止まっていなかった。1回先頭打者の川崎選手が、ロッテ川越投手のチェンジアップを三遊間最深部にはじき返す。遊撃西岡選手は何とか打球に追いついたが、勝負あり。俊足を生かし、リーグダントツとなる44本目の安打を稼いだのがヒットショーの幕開けだった。

前日24日に連続試合安打が21でストップしたばかり。失策も犯したこの試合後には「迷惑をかけて申し訳ない気持ちでいっぱい」と話して球場を後にしていた。決して口だけではない新選手会長は、屈辱から一夜明けるとプレーボール直後から快音を奏でた。

2点を追いかける3回も、2回から急きょ登板したルーキー大谷投手の内角直球を右翼前に運んだ。7回には2死から中前打でつなぎ、本多雄一選手の適時打を生んだ。13日オリックス戦以来となる3安打。「いやいやいや。ランナーを置いたところで打てないと」と笑顔はないものの、猛打賞は今季6度目で4月ではプロ入り最多となる5度目だ。過去2度、月間で6度の猛打賞(04年8月、08年7月)を記録しているが、4月の残り試合は4。自身最多記録更新の可能性も広がる。

尊敬してやまない男にも近づく。猛打賞のシーズン最多記録は、イチロー選手がオリックス時代の96年にマークした26回。好調な今季、打席に入る前に行うアッパースイングでの素振りは、本拠地のロッカーに張る師匠の連続写真を見て気づいて始めた。このペースで安打を量産すれば師匠の偉大な記録に肩を並べることも夢ではない。

ただチームの勝利を第一に考える選手会長は、自身は記録などどこ吹く風。「最後の打席で打てなかったのが本当に悔しい。ピッチャーも頑張っていたし。今日はダメでしたね…」。2点を追う最終回1死一塁でロッテ小林宏投手が投じた初球を打ち損じ、左飛に倒れたことをただただ悔やんだ。

連勝こそ止まったが、切り込み隊長に引っ張られるようにチームは毎回の12安打を放った。秋山幸二監督も「来週、来週。来週がんばりましょう」と敗戦にしては軽い足取りでバスに乗り込んだ。これも好調な打線と、頼もしい1番打者がいるからこそ。首位チーム相手に一気の3連勝こそならなかったが、3位をキープしている。30日からは本拠地で、川崎選手が先頭に立ってロッテを迎え撃つ。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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