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8回裏無死、オーティズ選手は3試合連続の本塁打を左越えに放つ |
ホセ・オーティズ選手が、ホークス入団後で初の3試合連続アーチを放った。8回裏、ロッテ薮田投手からキング独走の11号ソロを左翼席に運んだ。32打点もリーグトップを快走中。チームは連勝が5で止まって1日で首位陥落したが、オー様のバットはノンストップだ。
オー様が失投を見逃すはずもない。オーティズ選手が3戦連発だ。3点ビハインドの8回裏。初球。ロッテ薮田投手の高め直球を仕留めた。左翼席へ、キング独走の11号ソロ。「打ったけれど、チームが負けたので仕方ない。真ん中の球」。チームの敗戦に笑顔はないが、手には、しっかりと好調の感触が残っていたはずだ。
たまったフラストレーションを爆発させた。2打席目は芯でとらえながら、センターへのライナー。3打席目は足元のボールを避けるようにバットを出したのがスイングとみなされ、空振り三振。たったひと振りで、この日もスタンドに陣取った家族を熱狂させ、今季本拠地最多3万5123人のファンをスカッとさせるシーンを演出した。
昨年4月、シーズン開幕直後にホークス入団。4月28日に初出場するといきなり1発を放ち、シーズン終了まで20本塁打。「去年は4月にチームにいなかった。それが去年との大きな違い」。チームにも慣れ、自らに求められるものを30発以上の長打力と自己分析。オフには飛距離を求め、上半身の筋力トレを初めて本格的にメニューに組み込んだ。11本塁打だけでなく、32打点もリーグトップを独走。シーズン計算すると44本塁打、128打点のキャリアハイペースだが、常々「最低30本塁打。それ以上は神様だけが知っているよ」と話すだけに、目の前の1打席に集中している。
チームの連勝は5でストップし、1日でロッテに首位の座を譲った。だが、ホークスには、オーティズがいる。背番号49が、そのバットで再び首位への道を切り開く。