デニス・ホールトン投手は5勝目を挙げながらも不安を残した。右足を痛め、5回72球で降板した。
異変が起こったのは5回の守備。右足に違和感を感じたというが、状態について「ノーコメント」と口を閉ざした。チーム関係者には「行こうと思えば行けたが、次回のことも考えて最悪の状態になる前に降りた」と語り、大事をとっての降板を強調した。降板後はアイシング治療などを行っていたという。
アクシデントが起こるまではわずか3安打。昨年は敵地甲子園で1失点完投勝利を挙げた得意の相手だけに、持ち味の力のある直球で虎打線をねじふせた。2死満塁と最大のピンチを迎えた3回表も、フルカウントから145km/hの直球で鳥谷選手を二ゴロにしとめた。
秋山幸二監督は5回交代に「普通は120球というのを考えたら、いろいろあるんだよ」と異変があったことを示唆。高山郁夫投手コーチは「明日、明後日の状態を見て今後のことは決めます」と話した。次回登板は26日巨人戦(東京ドーム)が予定されているが、ホールトンがローテーションから外れることになれば交流戦最大のピンチとなりそうだ。