登録抹消となり、報道陣の質問に答えるホールトン投手

「右の柱」が消えた。ホールトン投手が21日、右足内転筋痛で出場選手登録を抹消された。19日の阪神戦で負傷したもので、前日20日に福岡市内の病院で受けた診断結果は「全治3週間」と発表された。交流戦中（6月13日まで）の復帰は絶望的で、1軍登板は早くても6月末になる見通しになった。

本人だけでなくチームにとっても痛い離脱となった。この日、ホールトン投手はヤフードームを訪れ、首脳陣に症状を報告した。気丈に取材にも応じ「今までになかった初めての痛み。そんなにひどい状態ではない。痛みがなくなり次第、体を動かして、1日でも早くマウンドに戻りたい」と早期復帰を誓った。今後は同市内の西戸崎合宿所でリハビリを開始する。秋山幸二監督は「そんなに急ぐ必要はない」と話し、高山郁夫投手コーチも「再発しないようじっくり治してもらいたい。繰り返す個所らしいから」と回復を最優先させる方針を示した。

今季5勝を挙げ、現在のローテで唯一の右腕が抜けた穴は大きい。高山投手コーチは「みんなでカバーしていく」と話すにとどめたが、ローテの再編は必至だ。この日は久米勇紀投手とともに昇格前提で1軍に合流させていた育成出身の左腕・山田大樹投手の出場選手登録を見送り、代わって中継ぎ左腕の陽耀勲投手を登録した。今後は高橋秀聡投手を代役の筆頭候補としてローテの再構築に入る見通しだ。