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3回裏1死満塁、福田選手は左翼線に2点適時打を放つ |
4年目の福田秀平選手が初ものづくしで「喜」と「哀」を味わった。本来は内野手だが、今季ウエスタンで2試合だけ守った中堅手でプロ初先発。「昼ご飯のときに井出(外野守備走塁)コーチに言われ、一気に緊張しました」。しかしビッグイニングとなった3回、1死満塁の好機で2点適時二塁打を放つ。初安打に初打点。わっしょい、わっしょいとお祭り的に乗った。
だが、問題の守備でつまずいた。7回の1死二、三塁。石原選手の強烈なライナーに反応しようとしたが、こけてしまい、2点適時二塁打。結果的にこれで和田毅投手は降板した。「足がもつれてしまった。大事なところでやってしまった。和田さんに申し訳ない…」。
試合後、ベンチでうなだれる福田選手に井出竜也コーチは語りかけた。「長い野球人生いろいろあるんだ。こういうときはベンチで人一倍、声を出せ!」。21歳の福田選手は、1試合で貴重な経験を積み重ねた。