ホークスの新助っ人ペタジーニ選手が29日の中日3回戦(ヤフードーム)で緊急昇格する。打線テコ入れのため、いきなりスタメン出場が濃厚。日本球界通算223本塁打の大砲加入で、超攻撃型オーダーが完成する。ペタジーニ選手にとっても最愛のオルガ夫人(63)の試合帯同が解禁になる待望の1軍昇格。ラブパワーで鷹を上昇気流に乗せる。
7カ月のブランクを、たった1カ月で埋めた。ペタ砲が昇格する。この日、雁の巣球場で練習した2軍ナインの中にペタジーニ選手はいなかった。東京遠征を終えた1軍は移動で全体練習オフ。その1軍スケジュールに合わせ、ペタジーニ選手にも休日が与えられた。
秋山幸二監督が言った。「(2軍から状態が)いいという報告が来ている。本人が行けると言うかどうかだけ」。29日、中日戦で緊急昇格が実現する。
2軍戦の出場はわずか5試合。だが、25日広島戦(由宇)で2打席連続本塁打を放つと、26日には2試合連続となる3号アーチをかっ飛ばした。昨秋に韓国球界を退いてから7カ月間、本格的な練習をしていなかったとは思えない驚異の急ピッチで仕上げた。
秋山監督は「外国人選手は(調整が)早いよ。いつもフルスイングしているからな。技術は持っている。あとは1軍のキレについていけるかどうか」。日本球界在籍6年間で通算223本塁打した実績に加え、ハイピッチ調整で体の強さを示したことも、早期1軍切符につながったようだ。
いきなりのスタメン出場が濃厚。主将小久保裕紀選手が首を痛め、前夜までの巨人2連戦を欠場。先発復帰できるかどうかは微妙だが、小久保選手の負担を軽減させるためにペタジーニ選手は一塁守備につくケースも十分にある。打順はオーティズ選手、多村仁志選手、小久保選手、松中信彦選手の後に控え、ポイントゲッターの役割を担うのが適任に見える。小久保選手が戦線離脱となれば、その穴をカバーするため、いきなり主軸案が出てもおかしくない。29日のフリー打撃練習を首脳陣がチェックし、最終結論が出される。
ペタジーニ選手にとっても、待ちわびた1軍昇格。これまで「1軍の試合に出るまで帯同することはない」と、オルガ夫人の2軍戦観戦を夫婦で我慢していた。ホークスでは、オーティズ選手が本拠お立ち台に子供と一緒に上がるのは定着したが、ペタ砲バージョンはオルガ夫人とのラブラブツーショットお立ち台になるかもしれない。2軍戦でもフル出場がないのが不安要素だが「監督に呼ばれれば、いつでも行く」と言い続けてきたペタジーニ選手のパ・リーグ初参戦の日がやってきた。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本)
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