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休日返上で練習し、大隣投手(中)に投手と走者の駆け引きを聞く川崎選手。右は田之上コーチ |
川崎宗則選手が、あらためてメジャー挑戦の可能性に言及した。27日に、国内全球団との交渉が可能になる国内FA権を取得。同時に大リーグ挑戦の希望を持っていることを明言したが、この日も「可能性はあるということ」とメジャーへの思いを口にした。
ただ今後は雑音を封じてプレーに集中する。プロ11年目で迎えた節目に初めてメジャー志向を公表したが「(シーズンが)終わってから。今は、明日からの試合に集中するだけ」と念を押した。7年ぶりのVに集中する姿勢を強調。東京遠征から福岡へ戻り、休日を返上してヤフードームでランニングや打撃練習に取り組んだ。
生まれ育った九州のためにもひと肌脱ぐ。29日からの中日2連戦は「がんばろう宮崎デー」。口蹄(こうてい)疫感染の問題で苦しむ宮崎への義援金を、ファンから募る。試合中には選手会長の川崎選手らが募金を呼びかけるメッセージが、大型ビジョンに映し出される。「いつも自分たちは宮崎にお世話になっている。何とか、手助けになることができないかと考え、こういう形になりました」と話し、キャンプ地でもある宮崎を勇気づける勝利を届けるつもりだ。リーグトップタイの76安打(28日現在)を放つヒットマンが、個人的なあこがれは一時胸に納めて、チームを引っ張る。