2010/05/31 (月)

川崎選手、劇的なサヨナラ打

延長11回裏2死三塁、川崎選手は左前にサヨナラ打を放つ
延長11回裏2死三塁、川崎選手は左前にサヨナラ打を放つ
延長11回裏2死三塁、川崎選手(中央)は平井投手から左前にサヨナラ適時打を放ち一塁を回ってジャンプ
延長11回裏2死三塁、川崎選手(中央)は平井投手から左前にサヨナラ適時打を放ち一塁を回ってジャンプ
延長11回裏2死三塁、サヨナラ打を放った川崎選手(左下)はナインの手荒い祝福に倒される。左上はペタジーニ選手
延長11回裏2死三塁、サヨナラ打を放った川崎選手(左下)はナインの手荒い祝福に倒される。左上はペタジーニ選手
ムネリンが決めた!川崎宗則選手が、中日戦で劇的なサヨナラ打を放った。5-5の延長11回裏2死三塁で、中日5番手の平井投手から左前適時打を放った。今季2度目のサヨナラ勝ちで交流戦の貯金を1としたチームは、交流戦3連覇へ向けチャージをかける。

決めたのは、やはりこの男だった。延長11回裏2死三塁。7回表から両軍無得点の息詰まる展開の中でも、川崎選手は勝利しか信じていない。「ここで決めなきゃ男じゃない」。中日平井投手が投じた3球目。146km/hの外角球を、左前へきれいにはじき返した。一塁ベースを回ると、ベンチから飛び出してきた仲間に手荒い祝福を受けた。「グラウンドですっぽんぽんにされるんじゃないかと思った」と愛らしい笑顔がはじけた。

あきらめるわけにはいかなかった。この日は先発大隣憲司投手が序盤からリードを許す苦しい展開。2回裏に追いついた後にも、再び2点リードを許した。それでも「とにかく僕らはあきらめずにやっている」。6回2死二、三塁の第4打席。詰まりながら中前へポトリと落とす同点2点適時打を放った。「気合で打ちました」。口蹄(こうてい)疫で苦しむキャンプ地・宮崎を勇気づける「がんばろう宮崎デー」ということもあり、負けられなかった。

弟分のためにも、打たなければならなかった。プロ4年目の福田秀平選手が、延長11回無死一塁で送りバントを決め、つないでくれた。俊足巧打の後継者としてかわいがってきた選手。4月12日の中日戦(ナゴヤドーム)の6回表。代打で登場したプロ初打席で三振に倒れた福田選手に、次打者サークルから「かたきを取ってきてやる」と声をかけた。その打席で右翼へ本塁打を放っている。この日も自分への期待を受け止め、バットで答えを出した。

秋山幸二監督も「よう打ったね。大きいね、分けると勝つでは違う。負け試合だったからな」と絶賛した。2度追いついた打線と、最後の好機をものにした川崎選手を褒めちぎった。交流戦13戦目で初めて貯金1となった。川崎選手がいる限り、最後まで交流戦3連覇は、あきらめない。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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