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7回表1死一塁、勝ち越し点を許し肩を落としてベンチに戻る杉内投手 |
絶対エースで痛すぎる黒星だ。杉内俊哉投手が、今季2敗目を喫した。セ・リーグ最下位に沈むヤクルトに対し、7安打4失点で6回 1/3 KO。今季2度目の中5日登板だったが、前回(4月2日、楽天戦=Kスタ)に続き、またしても黒星を喫してしまった。5月登板は4年間負けなし14連勝の「ミスターメイ」が、皮肉にも6月に入った途端に小休止した。
味方のリードを守りきれなかった。7回表。左前打で出塁を許した相川選手を、犠打で二塁に進められた。打席には代打の吉本選手。08年まで一緒に戦った同い年の相手に、内側に甘く入ったスライダーを完ぺきにとらえられた。続く青木選手には高めに浮いたスライダーを狙われ中前打。逆転を許し、マウンドを降りた。
中5日での登板で、2敗目を喫したことに「(影響は)あったかもしれない。ないとは言い切れない。」と高山郁夫投手コーチ。昨季は中5日での登板は5度。黒星こそ喫しなかったが、その5試合の防御率は4.22だった。シーズン通算防御率が2.36ということを考えると苦手と言ってもおかしくない。「今後は、登板間隔を考えないといけないかもしれない」と同コーチ。ただ、苦しい台所事情の中エースに頼らざるを得ない現実もある。
ハーラートップの8勝を挙げているエース左腕の今季本拠地初黒星で、交流戦の貯金はまたしても0。「(杉内は)らしくなかったな…」と秋山幸二監督。3連覇への道は、険しさを増してきた。