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キャッチボールで調整する和田投手 |
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ランニングをする(右から)小椋投手、和田投手、高橋秀投手 |
和田毅投手が“全国制覇”に挑む。歴代トップタイの交流戦通算16勝を誇る左腕は、明日5日の広島戦(マツダ)に先発見込み。これまで全国16球場で勝利をおさめており、初見参のマツダスタジアムで白星を挙げれば、現存する12球団の本拠地は完全制覇となる。「たまたまでしょ。まんべんなく投げさせてもらっているだけ」としながらも「中には投げにくい球場もあるけど(相手と)同じ条件だから言い訳にはできない」とベストパフォーマンスを約束した。
広島の地に苦手意識はない。かつての広島市民球場では1勝1敗。8回2失点で勝利した06年6月13日には自身初の長打となる二塁打を放つなど打撃でもハッスルした。新装された敵地についても「マウンド(の感触)は上がってみないと分からないけど、まず行けることが楽しみ。新幹線が見えるらしいですね」と登板を心待ちにした。
赤ヘル打線とは2週間ぶりのリターンマッチとなる。5月22日の広島戦では白星こそ手にしたが、4失点で7回途中降板。満足できる内容ではなかった。「積極的に振ってくるので甘い球は禁物。前回は終盤に球が高めへ浮いたので気をつけたい」。対策は頭にインプットされている。
この日は短距離ダッシュやキャッチボールなどで調整後、広島へと移動した。今季は敵地で3戦全勝と、アウェーでの強さは折り紙つき。3連勝中の背番号21が「最後の牙城」を制圧する。