2010/06/06 (日)

和田投手、4連勝でリーグトップタイの8勝目を挙る

3回裏無死一塁、青木高投手の三前バントで併殺を取り、野手陣を指さしながら感謝する和田投手
3回裏無死一塁、青木高投手の三前バントで併殺を取り、野手陣を指さしながら感謝する和田投手
8回3失点で8勝目を挙げた和田投手
8回3失点で8勝目を挙げた和田投手
4回表1死一、二塁、三塁前にきっちり犠打を決める和田投手
4回表1死一、二塁、三塁前にきっちり犠打を決める和田投手
和田毅投手がマツダスタジアムでの広島戦でリーグトップタイの8勝目を挙げ、ヤクルト石川投手、阪神久保投手に続き12球団現本拠地すべてで白星を記録した。8回を6安打3失点。打撃でも得点につながる2犠打を決めた。交流戦は今季4戦全勝で、通算17勝目は歴代単独トップ。チームは交流戦9勝8敗と、白星が先行した。

和田投手はほおをふくらませて大きく息を吐くと、まだ真新しい芝の上を歩き、胸を張ってベンチへ戻った。8回6安打3失点。「最後の牙城」だったマツダスタジアムも初挑戦で“陥落”させ、12球団の現本拠地すべてで白星を挙げた。「こんなすばらしい球場で勝ててうれしい。球場ごとにマウンドは違うけれど、うまく対応できた」。4連勝で杉内俊哉投手に並びリーグトップタイの8勝目。いつでもどこでも力を発揮する。秋山幸二監督も「安定しているよな」と賛辞を贈った。

暖かな陽光に包まれたグラウンドで、打って、投げる。「大学時代も打席に立っていたから」。汗と土にまみれた青春時代が脳裏によみがえった。原点に戻れる環境で、心から野球を楽しんた。3回の第1打席では二ゴロで全力疾走。4、5回にはいずれも得点につながる犠打を決めた。打撃もおろそかにはしない。「相手投手の球を見るのが楽しみ。『こういう攻めは打者にしたら嫌だな』とか、発見がある」。交流戦は今季4戦4勝で歴代単独トップの通算17勝。リーグ戦では味わえない打席や球場など、刺激に富んだ舞台も原動力になっている。

前日4日には練習を終えてロッカーに引き揚げた後、携帯電話を持って再びグラウンドに現れた。お目当ては球場の撮影。「雰囲気が好きです」。いつもなら登板前日から口数が減るだけに、珍しい姿だった。この日の登板前にも、強い日差しに「屋根つけてくれ~」と苦笑い。報道陣に歩み寄り「相手の先発は誰ですか?」と話しかけるなど、肩の力が抜けていた。

唯一の心残りは4月8日のロッテ戦以来遠ざかっている完投勝利を、この日も逃したこと。完封ペースの7回、広瀬選手に3ランを浴びた。「今度は最後までスキのない投球をしたい」。日本全国どこでも勝てる頼もしき左腕は、さらなる高みを求める。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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