平成22年6月10日
福岡ソフトバンクホークスマーケティング株式会社
王貞治ベースボールミュージアム開館記念
十四代酒井田柿右衛門「濁手菖蒲文皿」について
福岡ソフトバンクホークスマーケティング株式会社(本社:福岡市中央区 社長:笠井和彦)が、7月3日(土)ヤフードームにオープンさせる「王貞治ベースボールミュージアム」の開館を記念した十四代酒井田柿右衛門氏による「濁手菖蒲文皿」(にごりでしょうぶもんさら)が完成いたしましたのでお知らせいたします。
野球人 王貞治の偉業をたたえ、王貞治ベースボールミュージアム開館と王貞治会長の古希を記念して製作された「濁手菖蒲文皿」は、王貞治会長と親睦の深い十四代酒井田柿右衛門氏が、5月生まれの王貞治会長の好きな花「菖蒲」をモチーフにした作品です。菖蒲の優美な姿は、現役時代の王貞治の優しく真摯な姿勢、生き方の美しさを彷彿とさせます。
本大皿は限定5枚製作されました。1枚は王貞治会長に寄贈され、4枚は限定にてミュージアムショップで販売をいたします。
名称:濁手菖蒲文皿(平成22年製作)
サイズ:直径 約30cm×高さ 約4.5cm
![]() <菖蒲をモチーフにした優美なデザイン> | ![]() | |
![]() <直筆の名が入った桐箱> |
王貞治ベースボールミュージアム内ミュージアムショップにて限定発売
期間:7月3日(土)~
限定4枚
販売価格:890,000円(税込)
有田の色絵磁器は、1659年頃に本格化するヨーロッパ等への輸出によって生産が拡大され、それに伴いより白く傷や歪みのない素地を作る技術も急速に進歩していきます。そんな中、柔らかくて温かみのある乳白色の素地の上に、余白を十分に残した明るく繊細で絵画的な構図を特徴とする色絵磁器が作られるようになりました。それは1670年代頃には技術的にも完成され、いわゆる典型的な「柿右衛門様式」として確立していきます。
柿右衛門様式の色絵磁器は、国内はもとより国外でも高く評価され、オランダ東インド会社(VOC)の手によってヨーロッパ等の国々へ大量に運ばれていきました。当時のヨーロッパの王侯貴族たちは初めて目にするその華麗な色絵磁器に魅了され、自分たちの宮殿や邸宅を飾るため財を傾けてまでも競って手に入れたといわれています。
この「柿右衛門様式」は1690年代頃まで有田の色絵の流行様式となり、乳白色の素地だけでなく青味を帯びた白磁や染付を用いた素地にも、同じような雰囲気の色絵を施したものがたくさん作られるようになりました。現在では一般に、これらも含め「柿右衛門様式」と呼ばれています。
1934(昭和9年)8月 | 佐賀県有田町に生まれる | ![]() |
1958(昭和33年)3月 | 多摩美術大学日本画科卒業 | |
1971(昭和46年) 9月 | 日本工芸会正会員となる | |
1982(昭和57年)10月 | 14代柿右衛門を襲名 日本工芸会理事に就任 | |
1983(昭和58年)11月 | アメリカ・サンフランシスコ市より名誉市民の称号を受け | |
1984(昭和59年) | 58年度日本陶磁協会賞受賞 | |
1986(昭和61年) | 第33回日本伝統工芸展にて「日本工芸会奨励賞」受賞 | |
1992(平成4年)11月 | 一水会陶芸部運営委員に就任 第39回日本伝統 | |
1993(平成5年)10月 | 国際陶芸アカデミー(IAC)名誉会員に就任 | |
1994(平成6年) | 第41回日本伝統工芸展監査委員に就任 (以後45回、49回、50回、51回、52回、53回、54回展に就任) | |
1997(平成9年)6月 | 佐賀県陶芸協会会長に就任(平成20年6月より名誉会長) | |
1998(平成10年)4月 | 外務大臣表彰(永年にわたる国際文化交流の功績による) | |
1999(平成11年)4月 | 九州産業大学大学院芸術研究科専任教授就任(平成18年4月より客員教授) | |
1999(平成11年)11月 | 文部大臣表彰(濁手の伝統的技法伝承に努め、地域文化発展、向上に貢献する) | |
2000(平成12年)5月 | 有田陶芸協会会長に就任(平成20年6月より名誉会長) | |
2001(平成13年)3月 | 佐賀県立有田窯業大学 校長に就任 7 月 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定 | |
2001(平成13年)11月 | 佐賀新聞文化賞受賞 | |
2005(平成17年)11月 | 旭日中綬章受章 | |
2006(平成18年)1月 | 有田町名誉町民の称号を受ける | |
2006(平成18年)6月 | 日本工芸会副理事長に就任 | |
2007(平成19年)11月 | 西日本文化賞受賞 |
<本件に関する報道関係の皆様からのお問い合わせ先>
福岡ソフトバンクホークスマーケティング株式会社 広報室
※一般の方からのお問い合わせにはお答えしかねますのでご了承ください