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4回表2死一、二塁、多村選手は左越えに追撃の3ランを放ちオーティズ選手(左)の祝福を受ける。捕手里崎選手 |
多村仁志選手が、大逆転勝利への号砲を打ち上げた。5点を追う4回表。2死一、二塁でロッテ古谷投手のスライダーを仕留めた。左翼席へ、追撃のノロシとなる16号3ラン。「うまく体を回して打てました」。後半戦初アーチは、どでかい1発となった。
ホークスにとって、千葉マリンでの3連戦3連勝は2003年4月14~16日以来7年ぶり。そんな快挙も多村選手がいたから実現できたに違いない。千葉への移動ゲームだった7月30日。出発前の福岡空港にベビーカーを押しながら現れた。球宴前に夫人や子供たちが横浜から福岡を訪れ、10日間ほど一緒の時間を持てた。チームと同便で羽田入りし「ちょうど同じ日に移動だったので、じゃあ、一緒に行こうかということになったんですよ」とパワーも満タンに充電し終えていた。
球宴明け初の猛打賞もマークし、ミラクル勝利に貢献。
多村選手「チームが1つの方向に向かっているのを感じます」。
誰よりも本人が、まだ経験したことない優勝の2文字に近づいているのを実感している。