2010/08/08 (日)

杉内投手、6回3失点で5敗目を喫す

6回裏に自らの暴投で勝ち越し点を奪われた杉内投手は汗をぬぐってベンチに戻る
6回裏に自らの暴投で勝ち越し点を奪われた杉内投手は汗をぬぐってベンチに戻る
エースまでもが負けた。杉内俊哉投手が6回3失点で5敗目を喫した。最強左腕の唯一の課題ともいえるクイック投球のスキを突かれ、2点リードの5回に西武の「足攻」に屈して同点を許すと、6回には暴投で決勝点を献上した。チームは今季2度目の4連敗。西武に0.5ゲーム差まで迫られた。

杉内投手が自分の左手に視線を落とした。どうしたんだ?思わず首をかしげた。2-2と同点の6回2死満塁から、暴投で決勝点を献上。片岡選手への初球に投じた宝刀チェンジアップは指先に引っかかり、捕手田上秀則選手の後方へと転がった。痛恨の1球は、悔やんでも悔やみきれなかった。

杉内投手「(全体的に)球自体は悪くなかった。いつも通り、勝とうと思って投げていたけど…。」

微妙な判定にも泣かされた。暴投の直前、2死一、二塁のカウント2-2から佐藤選手への5球目だ。真ん中低めへ決まったかと思われた直球がボールとコールされた。続く6球目も外れて四球。満塁の窮地につながった。「審判が判断したこと。そこは何もない」。不満は口にせず、敗戦の責任を背負い込んだ。

唯一ともいえる課題を露呈した。2点リードから同点を許した5回。1死後の佐藤選手を左前打で出塁させると、片岡選手には右前へエンドランを決められた。一、三塁から栗山選手への初球で一塁走者片岡選手に二盗を許しピンチは拡大。直後の2球目カーブを打たれて一、二塁間を破られ、走者2人を生還させてしまった。1回にもエンドランと二盗に成功された。4敗目を喫した7月13日楽天戦でブラウン監督からも指摘されていた「クイック投球のスキ」を再び突かれてしまった。

エースでも悪い流れは断ち切れなかった。これでチームは4連敗、6試合連続の5失点以上、西武ドームで今季1勝7敗…。杉内投手自身も同球場では3連敗となった。だが、秋山幸二監督は動じない。「パ・リーグが面白くなってきたんじゃないか」。第一声で暗いムードを振り払うと「ガンガン前を向いていかないと。1試合1試合、気持ちを切り替えていくよ」と吹っ切れた表情で帰りのバスへ乗り込んだ。2位西武とは0.5ゲーム差。開き直った秋山ホークスが、全力で3タテを阻止する。
関連リンク > 、 、
関連リンク > 試合日程・結果
関連リンク > 順位表
関連リンク > メディア出演情報
関連リンク > チケット情報を見る

(提供:日刊スポーツ新聞西日本

一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. 杉内投手、6回3失点で5敗目を喫す