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6回表無死満塁、カブレラ選手(左)に満塁弾を浴びた大隣投手は、ぼう然と打球を見送った |
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12回裏2死二塁、打者長谷川選手のとき二塁走者江川選手がけん制でタッチアウトとなりゲームセット |
大隣憲司投手が、痛恨の2被弾で勝ちゲームを台無しにした。主砲カブレラ選手に先制ソロと同点の満塁弾を浴び、6回5失点。「せっかくあれだけ点を取ってもらったのに、情けない。申し訳ないとしか言えません」。この日1軍復帰して意気込んでいたが、信頼を取り戻すことはできなかった。
4回に先制パンチをくらった。1死走者なしから、内角低めのチェンジアップを左翼席上段へ運ばれる145m弾。5回に一挙5得点で逆転してもらった直後の6回に四球、内野安打、死球で1死も取れずに満塁のピンチを招き、痛恨の同点満塁弾を浴びた。内角低めスライダー。左翼席前列へとアーチがかかると、肩をガックリと落として両ひざに手をついた。
勝ちゲームが泥沼の死闘に変わった。6回に小久保裕紀選手の適時打で勝ち越したが7回に追いつかれ、6-6で延長戦に突入。12回2死二塁のサヨナラ機で、代走の二塁走者・江川智晃選手がけん制アウトで試合終了となった。今季パ・リーグ最長となる5時間3分の末、痛み分け。松中信彦選手が離脱した日に、勝てる試合を取れず、ダブルショックとなった。秋山幸二監督は「あんな終わり方ないよな」と、ため息まじりに振り返った。