2010/08/15 (日)

ホークス、“ピンポイント攻撃”で白星をもぎ取る

2回裏2死、ペタジーニ選手は左中間二塁打を放つ
2回裏2死、ペタジーニ選手は左中間二塁打を放つ
2回裏2死二塁、左前安打を放つ李ボム浩選手
2回裏2死二塁、左前安打を放つ李ボム浩選手
2回裏2死満塁、左前に決勝の2点適時打を放つ田上選手
2回裏2死満塁、左前に決勝の2点適時打を放つ田上選手
地球にやさしいエコ勝利!?ホークスが“ピンポイント攻撃”で白星をもぎ取った。2回2死からペタジーニ選手、李ボム浩選手、田上秀則選手の3安打で2点を先制。結局安打はこの回の3本だけで2回以外は1人の走者も出せなかったが試合は制した。ホークスが3安打以下で勝つのは07年5月28日ヤクルト戦(神宮)以来3年ぶり。3連勝目は、あまりに効率の良すぎる勝ち方だった。

エコの時代とはいえ、あまりに効率が良すぎだ。攻撃8イニングのうち7度も3者凡退。それでも白星をつかんだ。

2回裏2死からだった。ペタジーニ選手が、チーム初安打となる中堅左への二塁打で出塁。前日13日に左翼への「驚弾」でダルビッシュ投手を撃破した助っ人が“ピンポイント攻撃”の号砲を鳴らした。李ボム浩選手が左前打で続くと、長谷川勇也選手が四球を選び2死満塁。ここで「何とか食らいつくしかないと思った」と9番田上選手が、日本ハム榊原投手の外角スライダーを左前へ2点適時打。結局これが決勝点となった。それどころかその後ホークス打線に安打も四球も生まれなかった。

運がよかった、のではない。勝負どころでの集中力。マスクをかぶっていた田上選手は「今日の杉内はブルペンから今年で1番よかった。1点あれば勝てると思った」と振り返った。決勝打は、普段のフルスイングの打球とはほど遠い、しぶとく泥臭い一打。勝負どころがわかっていたからこそ、形にこだわらなかった。これで、自身が打点を挙げた試合は10連勝。「あんまり打点挙げてないですからね」と、うれしそうに苦笑いを浮かべた。

わずか3安打で勝利したのは、07年5月28日のヤクルト戦以来3年ぶりだ。この時もマウンドには杉内投手が登り、7回を1失点に抑えていた。珍しい1勝に秋山幸二監督も「もう、ワンチャンスだった。2アウトから本当にワンチャンスでよくつながった」と打線の集中力をたたえた。残り7イニングでは快音が聞かれなかったが、それでも目の前の白星にまさるものはない。ペタジーニ選手と李ボム浩選手は連勝が始まる前、10日オリックス戦で2人で6三振とブレーキになった汚名を返上した。7年ぶりVへ向けて、打線の集中力が生んだ“珍勝利”で加速する。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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