西武ドームでの練習でストレッチする大場投手

大場翔太投手の“13度目の正直”に注目だ。19日の西武戦（西武ドーム）に今季初先発予定。昨季12度も先発チャンスをもらいながら、先発では0勝。首脳陣の期待を裏切り続けた男が、大事な首位攻防3連戦のマウンドを託された。「2軍でやってきたことをしっかりと出したい」。西武ドームで行われた投手練習で、バント処理などに汗を流した。

07年ドラフト1位も背水のマウンドだ。08年こそ3勝をマークしたが、昨季は中継ぎで挙げた1勝にとどまった。巻き返しに燃えていた今季も、オープン戦で結果を残せず開幕ローテ落ち。2試合に中継ぎで登板したが、計13失点と打ち込まれ3月末から2軍暮らしが続いていた。

2軍でも好不調の波が荒かったが、状態は上向きだ。3番手で登板した13日ウエスタン・リーグ広島戦では3イニングを無安打無失点。「前より気持ちの切り替えができるようになったと思う」。先発勝利は08年5月3日オリックス戦を最後に遠ざかっている。右腕不足のチームを救うべく、西武打線に2年分の思いをぶつける。