2010/08/19 (木)

江川選手、プロ2度目となる猛打賞の活躍

5回表1死、江川選手は二塁打を放つ
5回表1死、江川選手は二塁打を放つ
8回裏無死、打者ブラウン選手の打球をフェンス際で好捕する江川選手
8回裏無死、打者ブラウン選手の打球をフェンス際で好捕する江川選手
絶対にあきらめない。首位攻防戦での痛すぎる敗戦の中、江川智晃選手が奮闘した。体調不良などで欠場したペタジーニ選手の代役として「9番左翼」で今季3度目の先発出場。プロ2度目の猛打賞となる3本の二塁打を放ち、9回の守りではブラウン選手のフェンス際への大飛球をジャンプしてスーパーキャッチ。6年目のスラッガーがV争いでのラッキーボーイとなるべく、首位攻防第3ラウンドでも暴れまくる。

痛すぎる敗戦でも、7年ぶりVを予感させる一打だった。1点を追いかける9回。1死から打席に入った江川選手が、西武守護神シコースキー投手の内角変化球を迷いなく振り抜いた。鋭い打球は左翼線へ。同点の走者として二塁へ到達しガッツポーズ。5回と7回にも二塁打を放ちいずれもホームを踏んだ。3安打目は、追い込まれていたベンチを大きく勇気づけた。

江川選手「チームが勝ってくれればよかったんですけど…。守備のこともあったし、何とか取り返したかった。」

必死だった。首位攻防戦ということももちろんだが、それどころではなかったのかもしれない。5年目だった昨季までに1軍出場はわずか27試合。昨オフには背番号が「8」から「43」へと変わった。勝負の年と位置づけた今季も、先発出場は3度目だった。

ミスはあった。1点リードの4回。1死二、三塁から西武平尾選手が放った左前打を処理したが、送球をあせり、ボールは自身の数m前でワンバウンド。無理な突入に見えた二塁走者ブラウン選手まで生還させ、逆転を許した。「あわて過ぎだね、肩も悪くないんだし…」と井出竜也外野守備走塁コーチは話した。それでも、すぐに取り返す。8回の左翼守備ではブラウン選手の大飛球を、フェンス際でジャンピングキャッチした

それでも、もっとチームに貢献しなければ気が済まない。1軍昇格したばかりの12日のオリックス戦で、延長12回に代走出場し、けん制死した。チームは5時間を超えるゲームで痛すぎる引き分け。責任を一身に背負い込み落胆した。それでも、秋山幸二監督は「何やってんのや」とやさしい笑顔で励ましてくれた。

19日の同カードも、この日欠場したペタジーニ選手の出場は微妙。江川選手が先発する可能性は高い。あの励ましの笑顔に応えるには、自身のバットでチームのVに貢献するしかない。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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