2010/08/20 (金)

ホークス、好機をものにできず首位西武に2連敗

ロージンバッグの粉を散らしながら力投する先発の大場投手
ロージンバッグの粉を散らしながら力投する先発の大場投手
1つのミスが、ホークス自力V消滅への引き金となった。1点リードの3回だった。1死から迎えた西武上本選手の右翼を襲った打球が、揺れながら急失速した。ライト多村仁志選手は落下地点を見極められず、最後は前傾姿勢になりながらボールをこぼした。

多村選手「難しいです。ナックルですから。どっちに動く、どっちに動くとギリギリまで行って、最後に逃げて行った」

腰痛を抱えながら強行出場を続ける男が唇を噛みしめた。上本選手の二進を許した後、先発大場翔太投手が踏ん張れずに同点とされた。結果的に痛恨の失策が流れを失うきっかけとなってしまった。

ただ、嫌なムードには、すでに支配されていた。初回に1死二塁から松田宣浩選手、小久保裕紀選手が凡退。2回は多村選手先制弾の後に無死二、三塁の好機を得たが、田上秀則選手、江川智晃選手、川崎宗則選手が倒れて追加点を奪えなかった。3回は2死一、三塁で長谷川勇也選手が二ゴロ。主将小久保選手が振り返った。「前半のチャンスで打てんかった。大場は悪くないよ。今日は6点取らないと勝てないと思っていた。大場はよくやった方やろ。谷間対決で1点じゃ勝てんわ」。自らを含め、序盤に西武野上投手攻略のチャンスを逸し続けた打線を戒めた。

拙攻にミス。敗戦にはつきものだが、この日は、敵地では今季ラストの西武戦。カード勝ち越しを逃すどころか、ゲーム差は3.5に広げられ、残り30試合の時点で自力優勝が消滅。チーム63失策はリーグ2番目に多い。もう1度、自分たちを直視し、巻き返しへの糧にするしかない。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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