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7回途中まで2失点で4勝目を挙げ、ウイニングボールを受け取り笑顔を見せる山田投手 |
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7回途中まで2失点で4勝目を挙げた山田投手 |
山田大樹投手が、好投で今季4勝目をマークした。6回0/3を投げ、7安打2失点。ここまでは白星を挙げた次の登板で4回を持たず降板していたが、自身初の連勝を飾った。「調整は変えてないけど、意識を変えた。今まで以上に強い意識で臨んだ」。強い気持ちで、初めて白星を先行させ自力V復活に貢献した。
気持ちが、空回りしかけた。先制点をもらった直後の1回裏。球がすべて手にひっかかり、先頭の内村選手に四球を与えた。「初めてのKスタだから慣れないだろうけど、何球で慣れられるかだ」。マウンドに歩みよった主将の小久保裕紀選手に、そう声をかけられた。落ち着いた。「自分がやるべきことはなにか、だけを考えた」。続く鉄平選手を空振り三振を奪うと、エンジンがかかった。直球の最速は150km/hを計測。7回途中までルイーズ選手の本塁打による1点だけに抑えた。
今季育成枠からはい上がったが、ローテ投手としての自覚も芽生えた。登板2日前からはアルコールや肉類を控えて、炭水化物中心のメニューに切り替える。どんぶり2杯のご飯に、おかずは納豆やトロロ。「体にエネルギーをため込むんです」。現役時代にローテの軸として活躍した星野順治2軍コンディショニングコーチ補佐に聞き取り入れた。
初めて白星先行に「自分の中では大きい」と、初勝利の時ように喜んだ。