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4回裏1死、素早い動きで小谷野選手を投ゴロに仕留めて叫ぶホールトン投手 |
ホールトン投手が見事な「ハム料理」を披露した。5回1/3を2安打無失点。二塁さえ踏ませず、今季は過去2戦2敗だった日本ハム打線を封じ込めた。「調子が良かったからね」。涼しい顔で胸を張った。
自慢の制球力を取り戻した。1回先頭は俊足の田中選手。走者を出すとナーバスになる助っ人にとって、どうしても抑えたい相手だった。フルカウントからの7球目は内角高めへ食い込むスライダー。首位打者を空振り三振に仕留めると、波に乗った。2軍調整からの復帰戦となった前回8月24日オリックス戦から「何かを変えないと」と導入したワインドアップも板につき、四死球ゼロと安定感抜群の投球だった。
5回1死で救援陣へバトンを渡した。早い交代となったが、試合後に「ちょっと足に張りがあった」と明かした。5月に右足内転筋を痛めて2ヶ月の離脱を余儀なくされただけに、無理せず大事を取った。
秋山監督からも「良かったよ。真っすぐに力があって、変化球のコントロールも良かった」と絶賛された。これで2年連続の2ケタ勝利へもあと2勝。先発陣唯一の右腕が、杉内俊哉投手と和田毅投手に続く「3本目の柱」としてV戦線を支えていく。