1回裏無死、川崎選手は左越え二塁打を放つ

2回裏2死一、二塁、川崎選手は右前安打を放つ

川崎宗則選手が3試合ぶりのマルチ安打を記録し、今季51度目のマルチ達成で、04年の自己最多記録に並んだ。「今日は勝てて良かった。多村さんが打って和田さんが抑えて良かった」と自身の記録よりもチームの勝利を喜んだ。

1回は左翼への二塁打を放った。2、8回には単打で出塁。直接得点には結びつかなかったが、今季16度目の猛打賞を記録。今季これまで3度の対戦で1安打しか打っていなかった楽天永井投手から2安打を放ち、チーム上昇の突破口を開いた。

「タカの元気印」が代名詞の川崎選手も、さすがにこの猛暑のダメージが出てきつつある。体調不良のため試合前の練習を休んだ。試合後は「体調は全然大丈夫です。僕は練習じゃなくて試合に全力を尽くすタイプなので」とけむに巻いたが、試合直前のキャッチボールでは投げたボールが相手に届かないほど。動きも精彩を欠いたが、力を振り絞って3安打を放った。

マルチ安打の球団記録は03年に井口選手が作った53度だが、それを塗り替えるのはほぼ確実。川崎選手が史上最強のリードオフマンとしてその名を刻む日も近い。