2010/09/12 (日)

杉内投手、復調の兆しを見せるもエース対決に敗れる

6回にも2点を失った杉内投手は、帽子を取ってベンチに戻る
6回にも2点を失った杉内投手は、帽子を取ってベンチに戻る
杉内俊哉投手がエース対決に敗れた。7回6安打4失点で7敗目。自分への怒りをこらえながら視線を落とし、大またでベンチへと戻った。「調子は良かったんやけど…」。連続KOを喫していた過去2試合から復調の兆しを見せていただけに、悔しさがつのった。

何より2点目が痛かった。3回に田中選手の犠飛で先制を許して迎えた4回。1死後の小谷野選手に驚異のソロアーチを被弾した。外角低めに投げ込んだ直球を右翼席へ運ばれた。「あれはすごかった。(なぜ打たれたか)分からん。2点目は(チームにとって)きついと思ってたから」。ショックは大きく、もはや脱帽するしかなかった。6回にも1死満塁から中田選手に2点適時打を浴び、致命的な4点目を奪われた。

快挙も喜べるはずがない。4回先頭の稲葉選手を外角のスライダーで空振り三振に仕留め、3年連続の200奪三振をマーク。93~95年のオリックス野田投手以来の金字塔を打ち立てた直後、小谷野選手に1発を浴びてしまった。「僕が頑張れば接戦になる」。ダルビッシュ投手との投手戦は覚悟の上だったが、あと1歩が踏ん張れなかった。

9日にセットアッパー攝津正投手が打たれ、前日10日にクローザー馬原孝浩投手が今季初黒星を喫し、ついにはエースまでも敗れた。杉内投手は8月21日の楽天戦で挙げた15勝目を最後に3試合連続で白星なし。誰よりも自分自身がもどかしさを痛感している。「頑張るよ」。短い言葉に決意を込めて、帰りの車に乗り込んだ。チームの逆襲には、背番号47の復活が不可欠だ。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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