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秋山監督に孫を紹介するペタジーニ選手 |
家族愛で、チームに大逆転Vをもたらす。ペタジーニ選手が、西武との決戦を前に家族愛を注入した。2人の孫とオルガ夫人の妹が成田経由で来日。家族おもいの助っ人はヤフードームでの全体練習参加を遅らせてまで、成田空港で家族を出迎えた。
「彼らは日本に来られたことを喜んでいるし、僕もうれしい」。本拠地へ戻ると、2人の孫をグラウンドに招き入れフリー打撃で快音を響かせた。
負け越せばV逸が決まってしまう3連戦を前に、チームの緊張をほぐした。普段は寡黙な助っ人だが、練習中に自ら秋山幸二監督に近づき2人の孫を紹介。思わぬ来客に喜んだ指揮官は、笑顔で12歳のジョセッペ君とキャッチボールを行った。その後は4歳のアドナイス君も加わりティー打撃。緊張感が漂ってもおかしくないグラウンドを、明るい雰囲気にし、リラックスムードをつくった。
相手エースを撃破するのが使命だ。18日の初戦は涌井投手が先発。「相手が誰であろうが関係ない。来た球を打つだけ」。6月18日の西武ドームでは、バックスクリーン右へ2号アーチを放った。「このシリーズ、何としても勝利できるよう貢献したいという思いだけ」。練習後は2人の孫と仲良く3人横並びでタクシーの後部座席に乗り込んだ。愛する家族のため、そしてチームのため、ペタ砲が奇跡を起こす。