2010/09/22 (水)

和田投手、リーグ優勝&最多勝の「W逆転」に挑む

下半身の動きを確認しながらキャッチボールする和田投手
下半身の動きを確認しながらキャッチボールする和田投手
和田毅投手がリーグ優勝&最多勝の「W逆転」に挑む。明日23日ロッテ戦(ヤフードーム)先発に向けて本拠地で練習した。現在16勝でリーグトップのオリックス金子千投手に1勝差。高山郁夫投手コーチはチームが25日に逆転Vを決めた場合、26日のシーズン最終戦(楽天戦)でブルペン待機させて最多勝を狙わせるスペシャルプランを示唆した。

端正なマスクの裏にある闘志を吐き出した。和田投手が必勝宣言だ。「何が何でも勝ちにいきたい。勝つか負けるか、生きるか死ぬか。優勝できるかできないかの瀬戸際。精根尽き果ててもいい」。絶対に負けられない23日のロッテ戦。こみ上げる思いを口にすると、自然と多弁になった。

燃えないわけがない。残り3試合で首位西武とは0.5ゲーム差。近年まれに見るデッドヒートだ。23日に勝って西武が敗れれば、ホークスに“逆マジック”2が点灯する。「プロ8年目でこんな場面で投げるのは初めてという感じ。絶対に勝つ気持ちで投げる」。大一番へ、不退転の決意を口にした。

奇跡の逆転優勝だけでなく、03年新人王以来のタイトルへの扉も開けてくる。本人は「個人よりチームの勝利が第一」と意に介さないが、リーグトップ17勝のオリックス金子千投手とは1勝差。高山投手コーチは「優勝を争っているんだから、個人(の成績)は二の次」と大前提を口にした上で「タイトルに近い選手をまったく無視することはない。頭には入れていく」と、最多勝争いへ可能な限りの援護を約束した。

今季16勝で優勝争いに貢献してきた背番号21のために、スペシャルプランも用意されている。高山コーチは「体調や条件があてはまって、和田をベンチに入れることがベストなら、選択肢に入れる」と、26日楽天戦に中2日でブルペン待機させるプランを披露。あくまでチーム状況と本人の状態次第だが、仮に最短25日に優勝が決まれば「消化試合」となり、タイトル争い優先の起用もしやすい。

和田投手は当然、目の前の一戦に集中する。「先のことは考えられない。その後のことは投げ終わってから」。視線の先にあるのは、7年ぶりの優勝だけ。一心不乱の投球で、頂点への道を切り開く。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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