2010/09/27 (月)

小久保選手、達成感に包まれた涙

 
小久保裕紀選手が泣いた。2年連続で。同じKスタ宮城で。ただ、喪失感の昨年の涙とは違う。達成感に包まれた涙だった。

小久保選手 「去年の悔しさが最初に浮かんだ。仙台でうれし泣きなんて、縁があるんだな。」
昨季CSで敗れて号泣した杜の都は、縁起のいい地となった。

前日25日、心の奥にしまっていた思いがあった。シーズン最終戦の26日に優勝を決めたい-。前夜は西武と同宿だった。「1年間戦ってきた相手だから、やっぱり、同じ宿舎で祝勝会をやるのは…。心の底から喜べないよ。逆の立場を考えてみろよ」。願いはかなった。優勝もつかんだ。Vを知った直後の3回の打席から涙を抑えきれなかった。

珍しくゲンを担いだ。今遠征ネクタイを締めた。球場を赤に染める福岡のイベントに乗り、赤色だった。まだ左肩に痛みが残り「ネクタイをしたら肩が固まるから、クールビズ最高やで」と話していた男が、だ。

主将として3度舞った。「辞める前にもう一度優勝したかった」。優勝まで若き仲間たちをけん引するため、2006年オフに巨人からFA宣言し、ホークスに帰ってきた。4年契約の最終年、約束を果たした。今季達成できなかったのは、M1に迫った通算400号だけ。CS制覇も、日本一も、手にしてみせる。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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